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ルワンダ 感染症対策にも活用 アフリカ初となるSDGs関連ビッグデータハブを構築中

世界各国のSDGs事例や、技術・政策・ビジネスモデルなどをお届けする「世界のSDGs・ニュースヘッドライン」の中から、より興味深いトピックをひとつ選び、掘り下げてご紹介するこのコーナー。

今回は、ルワンダより「感染症対策にも活用 アフリカ初となるSDGs関連ビッグデータハブを構築中」について詳しくご紹介していきます。

デジタル革命から取り残されるサハラ以南のアフリカ

AIやビッグデータに代表されるデジタル技術は、医療・教育・金融などさまざまなシーンで利用され、我々の生活をより便利で豊かなものにしてくれる。国連においても、ビッグデータはSDGsを達成し、より平和で公正な世界を実現するためのツールとして期待されているが、その一方で、サハラ以南のアフリカ諸国のようにインフラ整備の遅れがネックとなり、その恩恵から取り残されている人々も少なくない。

そのような状況のなか、国連アフリカ経済委員会とルワンダ政府は、アフリカで初となるデータハブをルワンダ国立統計研究所に設置する覚書を締結した。これは大陸全体から集約した膨大なデータを分析し、持続可能な開発目標に関連する政策決定に役立てることを目的としたものだ。

医療分野で高まる期待

発展途上国が多く集まる地域においては、とりわけ医療分野におけるビッグデータの利用価値が高いことが立証されている。1970年代後半から現在に至るまで、アフリカではエボラ出血熱の散発的な流行が繰り返し発生しているが、近年では携帯電話の通信事業者から取得した位置情報によって患者の移動履歴を把握したり、感染拡大の予測を立てることが可能になっている。さらに今回新たに設置するデータハブからの情報を加えれば、診療記録のデータ化と共有、患者の状態に合わせた適切な治療法の選択、また医療拠点の最適な建設場所の選定など、科学的な根拠に基づいた質の高い医療が提供できるようになるという。

ハブの設置に携わるルワンダ国立統計研究所のYusuf Murangwa氏は、「この取り組みによって、アフリカが情報技術から取り残されることはなくなるだろう」と期待を寄せる。ローンチは今年の夏頃を予定しており、同氏は「本格的な稼働を開始した後には、国際機関や民間企業と協力しつつ、中国やブラジル、アラブ首長国連邦にあるハブともデータを共有できるようネットワークを構築していく」と語った。

元記事はこちら
SciDev.Net(Sub-Saharan Africa)(著者:Munyaradzi Makoni)

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