第3回「ジャパンSDGsアワード」、公募スタート
政府の「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」は、2015年に国連で採択されたSDGsの達成のため、優れた取り組みを行う企業・団体等を表彰する第3回「ジャパンSDGsアワード」の公募を開始した。応募期間は、9月30日(月)まで。
この表彰は、企業や団体などのSDGsの推進を後押しするため、2017年度に開始され、今回で3回目の開催となる。初回の2017年度は12の企業・団体が、2回目の2018年度は15の企業・団体が表彰されている。
同公募に応募できるのは、SDGsの推進・達成に資する優れた取り組みを行っている国内の企業や団体など。応募単位は活動単位ではなく、1企業・団体などにつき1件まで。
「普遍性」「包摂性」「参画型」「統合性」「透明性と説明責任」の5項目を総合的に評価し、顕著な功績があったと認められる企業や団体には、SDGs推進本部長(内閣総理大臣)やSDGs推進副本部長(官房長官・外務大臣)表彰が付与される。その他、特筆すべき功績があったと認められる企業・団体などについて、特別賞を付与する場合がある。
受賞者の決定は12月中旬ごろ、表彰式は同月下旬ごろに実施する予定。応募の詳細については、外務省の「第3回ジャパンSDGsアワードの公募開始」を参照のこと。
第1回の本部長賞は北海道下川町、第2回は日本フードエコロジーセンターが受賞
第1回の2017年度は、本部長賞に北海道下川町の取り組みが選ばれた。副本部長賞は、しんせい、パルシステム生活協同連合会、金沢工業大学、サラヤ(大阪府大阪市)、住友化学(東京都中央区)に授与。また特別賞は、吉本興業(大阪府大阪市)、伊藤園(東京都渋谷区)、江東区立八名川小学校、岡山大学、ジョイセフ、福岡県北九州市が受賞した。
第2回の2018年度は、本部長賞を日本フードエコロジーセンター(神奈川県相模原市)が受賞。副本部長賞は、日本生活協同組合連合会、鹿児島県大崎町、ラ・バルカグループ、LIXIL(東京都千代田区)、エイズ孤児支援 NGO・PLAS、会宝産業(石川県金沢市)に授与。特別賞は、虎屋本舗(広島県福山市)、大川印刷(神奈川県横浜市)、SUNSHOW GROUP(岐阜県岐阜市)、滋賀銀行(滋賀県大津市)、山陽女子中学校・高等学校地歴部、ヤクルト本社(東京都港区)、産科婦人科舘出張 佐藤病院、フジテレビジョン(東京都港区)が受賞した。
日本では、「誰ひとり取り残さない」多様性と包摂性のある社会の実現を目指して、企業や地方自治体、NGOなどさまざまなセクターがSDGsの国内外の実施に率先して取り組んでいる。政府は2016年5月に、総理大臣を本部長、官房長官と外務大臣を副本部長とし、全閣僚が参加する「SDGs推進本部」を設置するとともに、マルチ・ステークホルダーによって構成される「SDGs推進円卓会議」も立ち上げ、議論を重ねている。
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